ブラウザブックマークによるGTDのinbox整理方法について
本記事で解決する事
GTDではinboxに情報収集するという考えがあります。 inboxにどんどん情報を収集した結果、情報を整理できずに活用できなくなってしまう事があると思います。 本記事ではinboxの整理を上手くやる方法について紹介します。
本記事の概要
本記事ではGTDの5ステップのうち、ステップ1-3をブックマーク機能を使って実現する方法を説明します。
- STEP1 CAPTURE - あなたの気を引くものを捕らえる ->ブラウザからブックマークする
- STEP2 CLARIFY - それが何を意味するのか明確にする ->ブックマークを定期的に見直す
- STEP3 ORGANIZE - それをあるべき所に整理する -> ブックマークを定期的にしかるべきフォルダに移動する
この運用のメリットは次のとおりです。
- ブックマークするだけで CAPTURE できる
- ネットから得た情報はブックマークで一元管理するルールにできる
- ブックマークはアカウントに紐づくのでスマホ・ノートPCなど端末に依存せずに参照できる
ブックマークでinboxを簡潔に運用する事で、ステップ1−3のサイクルが回るようになります。
本記事の著者について
もともと手帳術のようなものが好きで20年くらい続けています。 その過程でGTDを知って、自分なりのやり方をブラッシュアップし続けています。 メモ帳を電子化する事で手帳術を強化できないかと考えて、Emacsとorg-modeも5年ほど愛好しています。
STEP1 CAPTURE - あなたの気を引くものを捕らえる
準備
ブックマークのフォルダ構成を決めておく事が大事です。 フォルダ構成を決めておかないと、GTDをスピーディに運用できないからです。
フォルダは1つのinbox、複数の整理用フォルダを用意します。整理用フォルダは、過去記事のgoal.org「私生活の大事な事や目標など実現したい事」の構成に合わせます。
私の場合、トップフォルダは以下のようなイメージです。 ブックマークが多くなってきたらサブフォルダを作ってください。
フォルダ名 | 役割 |
---|---|
inbox | 最初に入れる場所 |
goal | 自分の人生を通して極めたい事の参考資料 |
life-work | 個人的な研究・プロジェクトの参考資料 |
maintenance | 人間関係・資産・自分自身のメンテナンスの参考資料 |
rice-work | 今の仕事に役立つ事の参考資料 |
ブックマークする
ネットサーフィンしていて気になる記事を見つけたらブックマークします。 ブックマークは全てinboxに保存します。
以上でステップ1は終わりです。
STEP2 CLARIFY - それが何を意味するのか明確にする
準備
inboxに貯めたブックマークは時々は棚卸しましょう。 1ヶ月、3ヶ月、半年、1年などのタイミングが良いと思います。 なぜなら、少し時間を置いてブックマークを見直すと、やっぱり不要な情報だと冷静に気づけるためです。
準備として以下が必要です。
- 時間 - ブックマークを整理するための1時間程度のまとまった時間
- 整理方針 - 「私生活の大事な事や目標など実現したい事」とその優先順位
- 整理する強い意思
ステップ2の運用
棚卸しの目的はGTDの以下のプロセスの実行です。
それが実行可能なら次のアクションやプロジェクトにする。そうで無ければ、捨てるか、参考資料にするか、保留にする。
私の経験上、ブックマークは「参考資料」か「捨てる」のどちらかです。「次のアクション」や「プロジェクト」にはせずに、目的のための「参考資料」とした方が運用しやすいためです。同様の理由で「保留」にはせずに、目的に役立つかどうかで「参考資料」か「捨てる」かどちらかにします。これでinboxを空にできます。
ステップ2と3はセットで行います。 ステップ2はステップ3の準備と考えて良いと思います。
STEP3 ORGANIZE - それをあるべき所に整理する
ブックマークの整理
ステップ2で整理方針が決まれば、ステップ3でinboxのブックマークを整理します。
分類 | 整理方針と照らし合わせた結果 | 処理 |
---|---|---|
参考資料 | 目標や実現したい事に役立つ情報 | ブックマークを移動する |
捨てる | 不要な情報 | ブックマークを削除する |
以上で終わりです。
参考
GTDの5ステップ
https://gettingthingsdone.com/what-is-gtd/
オススメの本
- 作者:デビッド・アレン
- 発売日: 2015/11/26
- メディア: 単行本
図書館の予約を便利にするアプリの紹介
私は図書館をよく利用するのですが、上記の本は図書館から借りました。本も「参考資料」としてブックマークしています。本が図書館にあるかAndroidアプリ 図書さがし(Google Play)で簡単に調べることができます。このアプリは私が開発しました。
詳しくは以下の記事をご覧ください。 rydeenworks.hatenablog.com